[読書] ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

ビジネス面にはものすごく疎いエンジニアの @kadoppe です、こんばんは。今日はそんな僕でも楽しくビジネスについて勉強することができた、素晴らしい本を紹介します。

書店でたまたま目にして購入してからしばらく積読してましたが、仕事で読む必要が出てきたので重い腰をあげて読んでみました。

目次

  • 1 Canvas キャンバス
  • 2 Pattern パターン
  • 3 Design デザイン
  • 4 Strategy ストラテジー
  • 5 Process プロセス
  • Outlook 展望

内容・感想

小学校や中学校で使っていた、歴史の資料集のようなカタチをしたこの本は、ビジネスモデルの定義からその記述方法、世の中のビジネスモデルを分類した5つのパターン、ビジネスモデルを構築するための様々な手法・ツールなどが紹介された、まさにビジネスモデルの教科書。

すべてのページがグラフィカルにデザインされていて、書かれていることが頭に入ってきやすいし、これからも内容を忘れることはなかなか無さそう。

特に、ビジネスモデルを「どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの」と定義した上で、そのビジネスモデルを「記述、ビジュアライズし、評価、変革するための共通言語」である「ビジネスモデルキャンバス」について解説している第1章が素晴らしい。

ビジネスモデルキャンバスは、ビジネスモデルという漠然とした抽象的な概念を、

  1. 顧客セグメント(Customer Segments)
  2. 価値提案(Value Propositions)
  3. チャネル (Channels)
  4. 顧客との関係 (Customer Relationships)
  5. 収益の流れ (Revenue Strieams)
  6. リソース (Key Resources)
  7. 主要活動 (Key Activities)
  8. パートナー (Key Partners)
  9. コスト構造 (Cost Structure)

の9つの要素に分解し、かつ各要素の関係を可視化することで、自分のビジネスモデルについて深く考える事ができるツールです。

僕はエンジニア。手を動かせばソフトウェアをつくることができます。でも、つくれるだけではだめ。何をつくるかが大事。そこまでは自分でも気づいていたのですが、ビジネスモデルキャンバスに出会って、もう一歩先に進むために必要なことに気がつくことができました。

例えば、よく聞くこととして「何かアイデアを思いついたら、世の中には同じ事を考えている人が何人もいるものだと思え」という言葉がありますが、仮にアイデアがビジネスモデルにおける「価値提案」だった場合、それはビジネスモデルを構築する要素のうち、たったの1/9でしかありません。

誰をターゲットにするのか、「顧客」を変えればそれはまた違ったビジネスモデルになります。どうやって収益をあげるのか、「収益の流れ」を変えてもまた違った結果になります。

今まではビジネスモデルキャンバスにおける「価値提案」だけが、自分自身のアイデアの価値を決定する、とても大事な要素だと思っていました。でも、ビジネスモデルキャンバスによって可視化された9つの要素について学んだことで、もっともっと考えるべきことはあるんだということに気付かされたのと同時に、逆にそこをきちんと考えることができれば、僕みたいなビジネス音痴でも、まだまだ勝負できることはたくさんあるんじゃないかという、前向きな気持ちになることができました。

これからは、何か思いついたら、まずビジネスモデルキャンバスに書き出してみて、アイデアを深く広く考える、そんなことに取り組んでみたいと思っています。

これからビジネスを始めようとしているひと、漠然と始められたらうれしいなと思っている人、自分のアイデアなんてちっぽけで形にしても意味ないよなんて思っている人など、色んな人におすすめしたい良書です。

「どうもビジネス書は苦手で」と思っている人も、雑誌みたいなカジュアルな感覚で読める本なので、ぜひぜひトライしてみてください。

それではー。