[読書] SEOを強化する技術

マーケッターではなく、エンジニアの目線からSEOに関して解説した技術書。2013年現在、内容が古くなっている部分もありますが、基礎を理解するには良い本です。

SEOを強化する技術 エンジニアが内側から支えるサイト設計・構築術SEOを強化する技術 エンジニアが内側から支えるサイト設計・構築術

会社でSEOチームのリーダーになり、SEOについて勉強する必要が出てきた今日この頃。今まで経験がなかったので、最近焦りながら勉強し始めています。

僕のSEOに関する知識は、Webdesigntuts+ の SEO Fundamentals for Web Designers(WebデザイナーのためのSEOの基礎) という連載記事を翻訳しながら読み進めたことがある程度。本書はエンジニア向けだということで、今までに勉強して身につけたWebデザイナー向けのSEOに関する知識を補間する目的で読み進めました。

本書は大まかに、

  1. SEOの概念についての紹介
  2. それに対応するための技術的な解説

を各章繰り返すような構成になっています。

SEOの概念については、その大体が、先に紹介したWebdesigntuts+の連載で取り上げられていた内容。あくまでも個人的な感想になりますが、SEOの概念については新しい情報を得ることができませんでした。基本の再確認はできたのですが。

また、2009年に出版された本であるということもあり、一部内容が古くなっている箇所が見受けられました。2009年といえば、まだYahoo! JapanがGoogleの検索エンジンを採用していなかったり、スマートフォンが現在ほど普及していなかったりした時期です。2013年現在の状況とはこのなる前提をもとに書かれている部分があるので、そのあたりは自分で読み替える必要があります。

さて、肝心の技術的な解説部分ですが、予想外にデータベース設計について取り上げられていたのが面白かったです。確かに、SEO的なニーズによってカテゴリ構造を複雑にする必要がある場合、データベースのテーブル構造についてもそれを念頭において考える必要がありますね。今まであまり意識したことがなかったので、この気付きを得られたのはとても良かったです。

なお、技術的な部分についても、少々内容が古くなっているところがありました。HTTPのステータスコードやURLの正規化に関しては普遍的に使える知識だと思いますが、アクセス解析やモバイルSEOに関する解説がやはり少し昔の状況を前提にしているようでした。もちろん、世の中にあるSEOのお仕事には、古い状況を前提としたサイトに関するものあると思うので、本書に書いてある情報は役に立たない情報というわけではないです。ただ、あくまでも僕個人のニーズは「今つくっている or つくろうとしているサイトにSEO対策を施したい」ということだったので、少し得られたものが少なかったように感じました。

きっと、Web、そしてSEO周りの状況が変化するスピードって、ものすごく速いんですよね。本書に書いてあるHTML構造の最適化に関する方法論も、もしかしたら今では検索ロボットがもっと賢くなっていて、そのままでは使えないものかもしれません。そういう意味で、SEO本を書かれている著者のみなさんは、すごく大変だろうなぁと思いました。

SEOに関する基本的な情報を、網羅的にサクッと理解するには素晴らしい構成だと思うので、同じ構成の2013年版があれば是非読んでみたいです。古い情報を自分で読み替えられる方は、SEOの入門書として良い本だと思うので、是非手にとってみてはいかがでしょうか。

それではー。

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