[読書] 「やさしいOracle PL/SQL入門」
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やさしいOracle PL/SQL入門 (DB Magazine SELECTION) 一志 達也 翔泳社 2002-06 |
仕事でOracle DatabaseやPL/SQLを触る必要が出てきたのですが、会社の本棚に転がっていたので勉強がてら読んでみました。
PL/SQLやストアドプログラムの基本的な知識を身につけることが目的。
目次
- パート1 PL/SQLの文法
- Chapter 1 PL/SQLの特徴と使い方を理解しよう
- Chapter 2 PL/SQLの基本構造を覚えよう
- Chapter 3 PL/SQLの制御構造を覚えよう
- Chapter 4 カーソルと配列
- Chapter 5 カーソル処理の応用
- Chapter 6 例外処理部
- パート2 サブプログラムとストアドプログラムの作り方
- Chapter 7 サブプログラムを作成する前に
- Chapter 8 ファンクションとプロシージャ
- Chapter 9 ストアドプログラム
- Chapter 10 ストアドの作成とパッケージ
- Chapter 11 パッケージの作成と利用
- Chapter 12 トリガーの作成
- パート3 ユーティリティパッケージの使い方
- Chapter 13 ユーティリティの利用(1) STANDARDパッケージ、UTL_FILEパッケージ
- Chapter 14 ユーティリティの利用(2) 動的SQL(DBMS_SQLパッケージ)
- Chapter 15 ユーティリティの利用(3) デバッグやDB管理に役立つパッケージ
- パート4 付録
- PL/SQLの業務への応用
感想
PL/SQLの基本からストアドプログラムまでわかりやすく解説
「他のプログラミング言語に少し触れたことがある」程度の読者に向けて、PL/SQLの用途や文法といった基本的なことから、ストアドプログラムやパッケージ、トリガーの目的・使い方・注意点といった実用的なことまで、わかりやすく説明されていると思います。僕自身、初めてOracleやPL/SQLの世界に触れたのですが、「なぜPL/SQLやストアドプログラムが必要なのか」といった概念的なことが理解できたので読んでよかったです。
サンプルコードは、僕の読んだ版(初版)では一部誤植があるものの、PL/SQLを理解する上では充分な数用意されていると思います。
ただ、概念的な説明が続く区間が少し長すぎる気もしました。読んでいて「早くサンプルコードが出てこないかなー」と思ってしまったので、もう少しこまめにサンプルコードが登場するともう少し学習しながら読みやすくなるかなぁ、と思います。
改訂版の存在
2002年に発行された本書の改訂版として「新やさしいOracle PL/SQL入門」が2008年に発売されています。実際に読み比べしたわけではないのでどのくらい内容が変わっているのかわかりませんが、今から勉強し始めるには以下の改訂版を読むのがいいかもしれません。
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新やさしいOracle PL/SQL入門 (DB Magazine SELECTION) 一志 達也 翔泳社 2008-11-05 |
一部説明がなげやりな箇所も?
本書のいくつかの箇所に、「説明するのが難しいから、実際にやってみて感じてね」と、いくらかなげやり(?)な感じで書かれている部分が存在します。
パッケージの便利さは、うまく説明するのが難しく、実際にやってみれば理解していただけると言わざるを得ないところです(そこを説明するのが仕事のライターとしては、なんとも情けない話です)。
もしかしたらこれは「実際に手を動かして確かめたほうが読者のためになるはず!」という著者の心遣いかもしれないのですが、今回の僕の目的は、本書をさくっと読んでPL/SQLの感覚をつかむことだったので、「そんなこと言わずに書いてよ!」と思っちゃいました。
まとめ
少し読みづらいところもありましたが、PL/SQLの概念が全体的に丁寧に説明されているので、読み終えた後「よし、これでPL/SQLの開発もできるぞ!」と思えるような内容の本だと思います。
改訂版ではどんな風に書かれているんだろう、と少し気になりますね。時間があったら本屋さんで手にとって読んでみようかな。
何はともあれ、これでPL/SQLの開発を始められそうです!めでたしめでたし。
それでは!