スタートアップ企業にとってのバイブル – 読書 – グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

久々にビジネス書を読みました。「この本がスタートアップ企業にとってのマーケティングのバイブルだ」という評判を聞いて魅力を感じたので、もっているひとに貸してもらって読みました。

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

目次

  • Chapter 1 ユニークなビジネスモデルをつくろう
  • Chapter 2 忘れられない名前をつけよう
  • Chapter 3 バラエティに富んだチームを作ろう
  • Chapter 4 ありのままの自分でいよう
  • Chapter 5 「実験」を繰り返す
  • Chapter 6 新しい技術を取り入れよう
  • Chapter 7 新しいカテゴリーを作ってしまおう
  • Chapter 8 変わり者でいいじゃないか
  • Chapter 9 ファンを「冒険の旅」に連れ出そう
  • Chapter 10 最前列の席はファンにあげよう
  • Chapter 11 ファンを増やそう
  • Chapter 12 中間業者を排除しよう
  • Chapter 13 コンテンツを無料で提供しよう
  • Chapter 14 広まりやすくしよう
  • Chapter 15 フリーから有料のプレミアムへアップグレードしてもらおう
  • Chapter 16 ブランドの管理をゆるくしよう
  • Chapter 17 起業家と手を組もう
  • Chapter 18 社会に恩返しをしよう
  • Chapter 19 自分が本当に好きなことをやろう

感想

この本は、「デッドヘッズ」(グレイトフル・デッドのファンという意味)の著者二人が、グレイトフル・デッドの活動から得られるマーケティングに関する知識や発見をまとめたものです。

1つのTipsは、

  • グレイトフル・デッドの行動
  • そこから得られるマーケティングの知識
  • 実践している企業事例を紹介
  • あなたが次にとるべきアクション

という構成でまとめられており、それが合計19個紹介されています。

さて、突然ですが、少し僕の話をします。僕は普段、ソフトウェアエンジニアとしてスタートアップ企業で働いています。スタートアップ企業のチームは少人数で構成されているので、ひとりひとりがいろんな役割を担う事になります。僕もその例に漏れず、「開発以外の仕事」にも取り組む必要があります。

その「開発以外の仕事」の一つが「マーケティング」関連の仕事だったりします。とはいえ、実のところマーケティングという仕事がいったいどういうものかわからない、というのが本音。暗中模索のような状況で日々の仕事に取り組んでいました。

そんな時にこの本を読んでみたのですが、とても勉強になりました。「自分が今までやってきたことは正しかった」という自信と、それとは逆に、「間違っていたから改めよう」という反省点が、この本を読んで得られた2つの気づきです。

例えば、次の一文。

ライバルは観察すべきだが、ライバルと同じことをしたくなる誘惑には、全力で逆らわなければならない。

ソフトウェア開発の世界では、業界で良いとされている「ベストプラクティス」に従うことで、開発のスピードや、その後のソフトウェアのメンテナンス性を高める事ができます。他の人のやり方を真似することが、そのままメリットになります。

でも、マーケティングの世界ではそうじゃないんです。自分たちの製品やビジネスモデルを、他の人とは違うユニークなものにしなければなりません。今までは、安易に他の製品のマーケティングのやり方を真似することが多かったのですが、それは反省して改めるべきところだということがわかりました。

もう一文。

自分たちのコンテンツを見せる前に「登録」を要求すると、Roは確実に1以下になる。

Roは「1人のユーザが平均して何人に製品を紹介するか」を表す指標です。1以上になると製品は爆発的に広がっていきます。

コンテンツを無料で公開したからといって、それが口コミでどんどん世の中に広まっていくとは限りません。まずは、間口を広げて無料のコンテンツに触れる人、つまり見込み客の数を増やし、その次に見込み客を本当の顧客にするための施策をうつのが順番としては正しく、そのように製品を公開する必要があります。

最近仕事で、サービスのアカウント登録まわりのフローを考えているのですが、すごく悩んでいるのが、どこにアカウント登録のタイミングを持ってくるのかということ。自分なりに考えて一つの答えが出来上がりそうなのですが、自分のベースにある考え方と同じことがこの本にも書かれていて、自分の考えは間違っていなかったという自信がつきました。

まとめ

マーケティングの世界は、ソフトウェア開発の世界よりもきっと曖昧なもの。状況によって答えが変わったり、そもそも答えなんて無かったりすることが、ソフトウェア開発とくらべて多いという印象があります。

だから、この本に書かれていることが全てではないはずですし、他にも違った考え方があるはず。でも、自分の中に筋が通ったしっかりとした考え方を一つ持っておくことは仕事をするうえでとても大事ですし、そのための勉強や情報収集を日々怠らないようにする必要があります。

そういう意味で、この本にはマーケティングのバイブルとして価値があります。ひと通り読めば、一つの軸が自分の中にできあがります。

僕自身、まだまだマーケティングに関しては全然勉強がたりませんが、この本を読んで得た知識をベースにして、明日からいろんな仕事にトライしたり、別の本を読んでマーケティングについて自分の考え方を育てていくことができそう。

マーケティングのことを知るために、最初の取っ掛かりとしてオススメな一冊。まだまだ勉強が足りない僕が言っても説得力が無いかもしれませんが、騙されたとおもって一度読んでみてください。きっと何か新しい発見が得られるはずです。

それでは!