ふりかえりの引き出しを増やそう – 読書 – アジャイルふりかえりから価値を生み出す

普段のお仕事ではスクラムを使ってWebアプリケーションの開発に取り組んでいる @kadoppe です。こんにちは。

今日は、アジャイル/スクラム開発における重要なアクティビティの一つである「ふりかえり」について書かれた本を読んでみたので、簡単に紹介したいと思います。

アジャイルふりかえりから価値を生み出す: ふりかえりエクササイズのツールボックス
アジャイルふりかえりから価値を生み出す: ふりかえりエクササイズのツールボックス

アジャイル/スクラム開発を進める上でチームが自らを継続的に成長させるために必要なのが「ふりかえり」というアクティビティです。イテレーションの最後にチームの活動を振り返り、チームの課題や長所を見つけ、それらを改善させるために起こすべき次のアクションを決定します。

「ふりかえり」って言葉はとてもシンプルですが、実際やってみるととてもむずかしいものです。何も考えず、ただ形式的にふりかえりを行うだけでは、チームの活動はなかなか改善されません。例えば、

  • メンバーがなかなか自発的に発言しない。
  • 特定のメンバーに対する非難や、愚痴のような意見が多い。
  • ゴールや課題意識がメンバー間でバラバラ。議論も分散しがち。
  • 一度にたくさんの課題に取り組もうとしすぎる。結果、どの課題も未解決のまま。

などなど、適当にやってしまうと、あまり効率的/効果的ではないふりかえりになってしまいます。そのため、どのようにふりかえりを実施するのか、ふりかえりの内容やその設計が重要になってきます。

そこで本書の出番です。本書では、効率的/効果的に「ふりかえり」を行うために有用な、13個のエクササイズが以下のフォーマットで紹介されています。

  • エクササイズから得られるもの
  • エクササイズを使うタイミング
  • 実施方法

どのエクササイズも目的は共通しています。チームの活動をふりかえり、活動をさらに改善するための次のアクションを起こすためのものです。

ですが、エクササイズから得られるもの、タイミング、実施方法はエクササイズによってさまざまです。例えば、

  • できたばかりのチームでメンバー間のコミュニケーションがまだ円滑でない状況
  • メンバーのスクラムに対する理解が不十分な状況
  • ある程度進化したチームが次のさらなる一手を探している状況

など、チームが置かれているコンテキストによって、適したエクササイズは変わってきます。

今まで自分のなかで、ふりかえりと言えば「KPT」だと思っていたのですが、本書を読んで、常にそれがチームにとってベストな方法だとは限らないってことがわかりました。

チームが置かれている状況に適したベストなエクササイズを選んで実施し、効率的/効果的なふりかえりのなかで、次のアクションをチーム自身に見つけてもらう。そのために、ふりかえりで使えるエクササイズの引き出しを増やす努力を常日頃からしておく。

ふりかえりをファシリテーションする上で大事なことを、本書からいくつか学ぶことができました。普段のお仕事では主にファシリテーションする立場ではないですけどね!

個々のエクササイズについて知りたい方は、ぜひ本書を読んでみてください。さくっと読める分量なのでお手軽です。

なお本書は、InfoQの以下のページから無料でダウンロードすることができます(要アカウント登録)。AmazonでもKindle版(有料)を購入することができるので、お金を払いたいと思った方はAmazonで購入してみてください。

アジャイルふりかえりから価値を生み出す – ふりかえりエクササイズのツールボックス

それでは以上です。ありがとうございました。