結果よりもプロセスに焦点を – 読書 – イノベーション戦略の論理

読みました。kindleで。内容は僕にとって少し難しかったです。

イノベーション戦略の論理 - 確率の経営とは何か (中公新書)
イノベーション戦略の論理 – 確率の経営とは何か

目次

  • 第1章 確率の経営―イノベーション確率最大化基準
  • 第2章 イノベーション確率とは
  • 第3章 イノベーション・ドメインの設定―探索領域を決定する
  • 第4章 探索のデザイン―探索の頻度と精度を高める
  • 第5章 探索の焦点を管理する
  • 第6章 イノベーション戦略の実行―活用から構築へ

学んだこと(ざっくり)

本書は、企業がイノベーションを目的とした戦略の頻度と精度をいかに高められるか解説した本です。

企業が成功を収めるためには、長期的に継続してイノベーションを起こせるような体質を手に入れる必要があります。一か八かでは、たとえ成功したとしても、それは長続きしません。

しかし、ものごとの「結果」を重視した従来の経営理論では、どうしても短期的な成功しか実現できません。長期的な成功を手に入れるためには、ものごとの「プロセス」に焦点をあてなければなりません。

わかりやすくするために、本書の冒頭では野球に例えた話が紹介されていました。

「1アウト・ランナー1塁」で、次のバッターに「バント]をさせるか、それとも「ヒッティング」を指示するか、監督として迷っている状況だとします。得点が入るためには、次の打者と、その次の打者の打席が、以下のいずれかの結果に終わる必要があります。

  • (A) 次の打者「バント成功」 & その次の打者「ヒット」
  • (B) 次の打者「ヒット」 & その次の打者「ヒット」

各打者のバント成功確率と打率がわかっていて、計算した結果 (A)のほうが成功確率が高いとします。(B)は(A)と比べて成功確率は低いですが、もし成功するとチャンスが広がります。

このとき、(A)は長期的な成功を見据えた選択です。一方、(B)は短期的な結果を重視した選択になります。なぜなら、監督が強行的に(B)を選択し、偶然成功し得点が入ったとしても、シーズン143試合を通してみれば、大数の法則により、成功確率の高い(A)を選択し続けた監督のほうがよりよい結果を生み出すことになるからです。

イノベーションの成功確率は、戦略の実行回数と成功確率に分解することができます。成功確率と実行回数それぞれが高まれば、成功確率も高くなります。そのため、(A)のような戦略を反復的に実行し続けること、そして、戦略を構成する各プロセスに焦点をあて、それぞれの成功確率を少しでもたかめるための改善を推し進めることが、企業が継続的にイノベーションを起こすにあたって重要です。

無理やりスクラムとつなげてみる。

アジャイル開発手法の一つである「スクラム」の重要な要素の一つに、「徹底的なムダ取り」という考え方があります。

短く区切った開発期間の中で、頻繁にチームの開発プロセスを振り返ることで、より速く、より多くの機能(フィーチャー)を品質高く顧客のもとに届けられるよう、開発プロセスのムダを継続的に取り除いていく、という考え方です。

スクラムは結果ではなく、プロセスを重視した方法論です。ひとつの開発期間で届けられるフィーチャーの量を「ベロシティ」という単位で見積もりますが、「ベロシティ」を高くするためにたくさん残業する、なんてことは許されません。なぜなら、残業したことでベロシティの値が信頼のおけないものになり、開発プロセスに発生しているムダや問題に気づくことが難しくなるからです。「残業はしなかった。そしてベロシティが下がった。」だと、チームに何らかの問題が発生していることは明らかですよね。

「結果ではなくプロセスにフォーカスをあて継続的に改善し、より良いチームをつくりあげていく」というスクラムの特徴の一つが、本書のイノベーション戦略の論理と似ているところがある、そんなふうに思ったので、無理やりつなげてみました。

おわりに

経営に関する本はあまり読まないのですが、どこかの誰かのブログ記事で紹介されていて、記事を読んだ時に読みたい本リストに登録していたので読んでみました。肝心の記事がどの記事だったか忘れてしまい、ここでは紹介できないのが残念なところです。ちゃんとメモしとくんだったな。

普段あまり読まないジャンルの本は、自分の頭のなかに知識が定着していないからか、すごく読みづらいですね。目に入った文章を咀嚼するのにとても時間がかかってしまいました。

色々なジャンルの本を読むということは、ものごとを様々な視点で多角的に見られるようになるということなので、たまにはいいかもです。

そんな感じ。おしまい。