2024年4月19日に下北沢のBONUS TRACKで開催された「WORK/LIFE MEETING」というイベントで話す機会をいただきました。
「WORK/LIFE MEETING」はBONUS TRACKで働く人や、BONUS TRACKの運営に関わっている人が、自分の「働く」と「暮らす」について5分間のプレゼンをする、毎月開催されているイベント。
僕は2023年の9月頃から、BONUS TRACK の施設内で運営されている BONUS TRACK MEMBER’S というコワーキングスペースにお世話になっている。フルタイム会員の契約をしているので、365日、24時間コワーキングスペースを利用することができる。すごくゆっくりした時間が流れていて、自然が周りにたくさんあって、素敵な人達がたくさんいらっしゃることもあり、自分はほぼ毎日入り浸っている。そのご縁があって、今回イベントにお声がけいただいた。
「働く」と「暮らす」というテーマで、自分のことを他の誰かに話すことはめったにない。イベントやカンファレンスで登壇する経験はそれなりの回数経験してきたけど、ソフトウェアエンジニアやWeb業界、プロダクト開発に関わっている人に話すことが大半だった。
今回のイベントは、自分が毎日熱心にとりくんでいるものごとについての事前知識がほとんどない方に、自分にとって不慣れな話をする機会だったこともあり、話す内容を準備している時間は、「ちゃんと伝わるかな?」「面白いかなこれ?」と少しの不安やソワソワを感じていた。
イベントが終わってみて、今回のような話す機会をいただけて、本当に良かったと思う。「◯◯を中心に働き・暮らす」という言葉をスライドに含める、というのがプレゼンのお題だった。そのおかげで、自分がいまなにを大事に働き・暮らしているのかを改めて見つめ直すいい機会になった。
また、他のスピーカーの皆さんの話が非常に刺激的で面白く、たくさんの好奇心とワクワクをいただくことができた。どう働いて、どう暮らしているのか、これまでどんなことをされてきた方なのか、普段同じコワーキングスペースにいても殆ど知らなかった。今回のイベントがきっかけで、より深く相手のことを理解でき、新しい関係性が生まれた。これまでよりも、コワーキングスペースに通うことがさらに楽しみになった。本当にありがたい。
自分のプレゼンでは「ソフトウェアとインターネットを中心に働き・暮らす」というテーマで話をしてみた。語呂が悪いし、一つにまとまってないけど、自分はこれらを中心に働き・暮らしていると思ったから。
他にも大事にしている「わんこたち」や「愛車とキャンプ」のようなテーマでも話してみたかった(写真をプレゼンのスライドにのっけてみたりはした)。でも、ここ最近の自分はほぼ「働く=暮らし」になっているし、ソフトウェアエンジニアになったいくつかのきっかけが、暮らし(という遊び)に紐づいていることもあり、それらについて話すことが、自分のことを一番よく理解してもらえるのではないかと考えた。
前半は今取り組んでいる仕事の話。詳細について話すと色々ありすぎて長くなるので、あまり多くは話せなかった。
スタートアップ特有(?)の不確実性の高い環境の中で、ミッションの実現に向かってみんなで頑張ってることと、自分がスタートアップの環境がとても好きで10年近くスタートアップで仕事していること、そして、一緒に頑張る素晴らしい仲間がいてくれていることを会社のみんなが写ってる写真を紹介しながら話した。
後半はなぜ自分がソフトウェアエンジニアになったのかについての話。その理由はいくつかあるのだけど、今回は以下のような「ゲーム」にまつわる原体験を話してみた。
- 小学生になる前後のころ、目が覚めると父親が真っ暗な部屋で MSX 2 に雑誌に書かれているゲームのソースコードを入力していた。頭を抱えながら「またエラーや!」と独り言を言っていた。翌朝起きると「できたで、遊んでみ」と言われた。そこにゲームがあった。魔法だと思った。
- 少し時間が経って、自分も雑誌に書かれたゲームのソースコードを見様見真似で入力する事ができるようになっていた。ある日、ソースコードの数字を書き換えて実行してみると、ゲームの動きが変わった。自分にもできるかもって思った。
- ハマりにハマったオンラインゲームで、友達がたくさんできた。揉め事も経験したし、そこには社会や経済も会った。インターネットの向こう側に現実世界に人達がいて、その人達と繋がることができるインターネットはすごいと思った。
そんな経験をしつつ、その後にいろんなひとや機会との出会いもあって、結果的に自分はソフトウェアエンジニアになった。
自分にとって遊びの延長が仕事。でも、仕事イコール遊びではない。コンピュータと話しているだけだと仕事はできなくて、色んな人とコミュニケーションが必要。責任もあるし、やるべきことがやりたいことよりも、自分の中で大きくなった。インターネットの嫌な側面もよく目にするし、経験したこともある。
それでも、自分はインターネットと、その上で動くソフトウェアが好き。
- 繋がるはずのなかった人同士が繋がり
- なかったはずの機会が生まれ
- できるはずがなかったことができるようになる
そういう可能性を自分はこれからも増やしていきたいし、それをするための何かを生み出し続けていきたい。
最後に、そういう気持ちを忘れそうになったときによく見る動画を紹介してプレゼンを終えた。何度見ても元気が出る動画。見たことない人はぜひ見てほしいなって思います。
繰り返しになるけど、自分が何を中心に働き、何を中心に暮らしているのか、それは何故で、どういう過程を経てそうなったのかについて、改めて考えることができる貴重な機会だった。お声がけいただいた、運営の方に感謝します。ありがとうございました。
それではまた。