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イベント参加: 【EMConf JP 2026サブイベント】Warm-up Party by #EMゆるミートアップ

イベント参加: 【EMConf JP 2026サブイベント】Warm-up Party by #EMゆるミートアップ

3/4に開催されるEMConf JP 2026のプレイベント、「【EMConf JP 2026サブイベント】Warm-up Party by EMゆるミートアップ」に参加。

【EMConf JP 2026サブイベント】Warm-up Party by EMゆるミートアップ (2026/02/17 19:00〜)
# ステートメント 「EMゆるミートアップ」は、エンジニアリングマネージャー業を担う方同士で、ゆるくディスカッションや交流を行う勉強会です。 多様なフェーズ・文化をバックグラウンドに持つEM間での交流を通じ、マネージャーに必須の「自己開示と傾聴、相互理解」の実践の場、ひいては「EM像のアンラーニング・リフレーミング」のきっかけを作り合う場となることを目指します。 # イベント概要 今回は特別編として、来る3/4(水)に開催されます EMConf JP 2026 のトークから、EMゆるミートアップのメンバーが聴きたいトークをフィーチャーするプレイベント「Warm-up Party…

会場は令和トラベルさんのオフィス。令和トラベルさん、素敵な会場をありがとうございました。

今回、僕が所属しているmentoはフードスポンサーをさせていただいた。以下はスポンサーLTの様子。

今回のイベントでは、CTO / VPoE 経験者のお三方の貴重なお話を聴くことができた。それぞれ、気づいたことや学んだことを書いておく。

「増幅と触媒と私」 — ちゃん(Yoshihiro Ibayashi) @chan_san_jp

ちゃんさん(ゲームエイト CTO)のセッション。マネジメントにおける「誰かの背中を押す」という行為をものすごく精緻に分解して捉えられていた。

まずそもそも、背中を押すことと助けることは違う。助けるは自分が手を動かすこと。背中を押すは、相手の行動の一歩目を生みだすこと。

背中を押すにも、順番がとても大事。背中を押すことによって生じる「摩擦」を最初に下げることがとても重要。それをしないまま背中を押してしまうと、それによって生じたエネルギーが思ってもいない方向に振れてしまう。結果としてポジティブな方向に背中を押したつもりが、かえってネガティブな結果に行き着いてしまうことがあるという話だった。

自分は誰かの背中を押すときに、よく深く考えずに「えいっ」と押してしまうことがあると自覚している。そこまで考えてる人がいるんだと、感心するのと同時にとても参考になった。

具体例として、迷っている人に対しては選択肢を増やすのではなく、減らした方が摩擦を減らせるという話があった。自分はどんどん思いついた新しい選択肢を「こっちは?」「あっちは?」とついつい提案してしまうタイプで、それが親切だと思っていた。でも実際には、選択肢が増えるほど人は動けなくなる。ちょうど仕事で、チームや個人が自律的に動ける環境を作ろうとしているところだったので、この気づきはとても大きかった。

また、「人は人を変えられない、でも、条件を設計できる」という言葉も心に残った。本人の状態によって効果的な押し方とNGな押し方が変わる。そこまでの解像度で自分がいろんな人に普段からコミュニケーションできているかと言われると、全然できてないことに気づいた。

自分にもまだまだたくさん伸び代があるってことがわかって良かった。

「パラシュートVPoEの信頼醸成オンボーディング」 — 赤澤 剛 @go0517go

赤澤さん(タイミー VPoE)のセッション。外からVPoEとしてジョインしたいわゆる「パラシュート人材」として、ご本人が組織やメンバーと信頼関係を築いていくオンボーディングのストーリーを赤裸々に語られていた。

冒頭で、ジョインしたての時は、いろんな課題が目について、ついつい課題解決に走りたくなってしまう。でも、その課題が生まれた背景・文脈だったり、課題同士の依存関係を理解しないまま課題解決しようとすると、ハレーションが起きるし、そもそも本質的な課題解決にならないという話があった。

お話を聞いていて、自分もそれは頭ではわかっているけれど、スタートアップでは劇的な変化や、外からジョインしたことに伴う「カルチャーアド」、課題解決のスピードも求められる。そんな環境では、ついつい成果を上げようと焦って手を出したくなるよなぁ、という感想を持った。できるだけ観察し、課題の構造を理解してから動く。言うは易しだけど、とても難しいことだ。

組織の規模や状況によって、どんなふうに新しい人の受け入れ・オンボーディングができるか、その正解も変わってくるはず。今後自分が誰かを受け入れるときは、その選択肢に幅がかなり広くあることと、組織としての受け入れ体制や風土がどうなってるかによってその人のオンボーディングの難易度が大きく変わりうる、ということを認識できたのが良かった。

具体として参考になったのが、「緊急度が低いが重要度が高い」テーマを、新しく入った人のオンボーディングタスクとして渡すという考え方だ。焦りなくその人本来の価値やポテンシャルが発揮されやすく、Quick Winにもつながる。新しい人の受け入れ全般に使えそうな考え方だと思った。

また、README of VPoEという取り組みも印象的だった。自分を道具として使ってもらうために、自分のインタフェース(説明書)を定義し、言語化し、ドキュメントとして透明化する。自分も実はこの2月にVPoEという役割になったので、これはやってみたい。どんどん道具として使ってもらいたい。

あと、参考書籍として「エンジニアリング統括責任者の手引き」と「良い戦略、悪い戦略」が紹介されていた。どちらも未読なのでしっかり読んでみる。

組織規模もオンボーディングの進み方も、期待値も、僕とはまた全然異なる方のセッションだったけど、どうしても他人事とは思えない内容だった。とても参考になった。

「現場を離れたCTOが手を動かし再発見したマネジメントの原点」 — 赤沼 寛明 @akanuma

赤沼さん(UPSIDER 支払い.com事業部CTO)のセッション。「マネジメントを担う=現場から離れることなのか」という問いについて、過去から現在までのCTOとしての経験をもとにご自身の考えを述べられていた。

過去に取締役CTOになった時、「偉くなったわけではない」と現場目線で話していたが、今振り返るともっと経営目線を持つべきだった、という話が印象的だった。みんなと一緒にワイワイやりたい気持ちはわかる。でも、そういうわけにはいかない場面もある。責任を持つべきところは持つ、という覚悟の話だった。

自分の答えはNOだ。これは願望でもある。責任の移譲やより経営に近い課題への集中など、合理的には離れることの意味もわかるし、責任を持つべきところは持つべきだと思っている。でも、僕自身自分の人生として開発から離れたくないというのが率直な気持ちだ。

離れることで技術やプロダクトの解像度が下がるのも怖い。技術だけでなくドメイン知識も、課題解決に自ら携わらないと薄れていく。自分のキャリアの中でも、30代後半の数年間は開発の頻度が減って、まだちゃんとゴリゴリソフトウェア開発できるようになるのか、いつかはまた戻れるのか、のような焦りがあった。セッションで「このままだとジリ貧になるのでは」という危機感があった話もあったが、一度開発から離れたEM / VPoE / CTOクラスの人であれば、この危機感に共感する人は多いんじゃないかと思う。

セッションの中で、CTOという立場でも「横で一緒に戦う」という話があって共感した。僕自身も、新しい環境に入った時のキャッチアップスピードをできるだけ速くするために、Day 1 からできるだけPull Requestを書くようにしていたり、変なプライドを持たずに「自分が一番できない・わかってない」というスタンスで、みんなに最大限のリスペクトを持って「一緒にやる」ことを大事にしてきたつもり。

結果として自分も登壇者と同様に、「マネジメントを担う=現場から離れることなのか」という問いに対して「NO」と言える状況を維持できている。その上で、現場と俯瞰の目線を行き来すること。その頻度を高く保つこと。それをこれからの自分の仕事でも大事にしていきたいなって思った。

自分に響いたこと

久々にイベントに参加したが、どのセッションも自分の今の仕事と照らし合わせて、とても学び深く、自分の中に明日からやりたい具体的なアクションがいくつも生まれる、とても素晴らしいイベントだった。

また、登壇者の方々の日々考えられていることの整理と言語化能力がものすごいなと思った。自分もこうしたブログでアウトプットを重ねて、自分なりの考えを言語化して、誰かに届ける習慣を続けていきたい。近い将来、どこかのイベントで、そうやって整理した自分の考えや体験を登壇という形で発信したい。そんなモチベーションが強く湧いた状態で家に帰った。

mentoはEMConf JP 2026にプラチナスポンサーとして協賛しています。スポンサーセッションもブースもありますので、3月4日に会場でお会いしましょう。

EMConf JP 2026 オフィシャルサイト
EMConf JPは、エンジニアリングマネジメントを実践する皆さんのためのカンファレンスです。私たちの掲げるテーマは「増幅」と「触媒」。EMたちが生み出す熱が、より大きく、より広がっていくようなイベントとなることを目指しています。