忘れないように、もう一度整理してみる。
書籍「リーン開発の本質」では、チームが行うすべて活動の中で、顧客に価値を届けることに貢献していないものすべてを「ムダ」として定義し、それらを以下の7つに分類している。
- 未完成な作業のムダ 99%完成していたとしても、それは意味を成さないし、放置することでさらなるムダを生み出す。
- 余分な機能のムダ 今必要とされていない機能を作っても、何の価値も生み出さないし、システムは複雑になる。
- 再学習のムダ 経験を伝えなければ、誰かがすでに踏んでいる地雷を、同じ人が二度踏む。
- 引き継ぎのムダ 情報が 100%欠落しない引き継ぎは存在しない。せっかくの知識は暗黙知となって消え去る。
- タスク切り替えのムダ 未完成な作業のムダと再学習のムダを生み出す。
- 遅れのムダ 待ち時間が長いほど、タスク切り替えのムダを生み出すなどして、生産性が低下する。
- 欠陥のムダ 後になればなるほど、欠陥を取り除くコストは増える。
チームの活動が何だかうまくいかない時は、上記7つのムダに当てはまるようなことが起きていないか、チームの活動を分析することで、本質的な課題を見つけやすいように思う。
出てきた課題の中で、ボトルネックに対して効果的な手を打つことができれば、チームの活動は少しずつ改善していくはず。