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大きな目標達成ために必要なことについての最近の気づき

Posted on:2023年8月11日

会社でたてた事業、プロダクトの壮大な目標を達成するために必要なことについて、最近気づいたことを自戒もこめて書いてみる。


なにか目標をたてるときは、まず長い時間をかけて最終的に達成したい大きな目標をたてたあと、それを実現するために必要な、より細かい目標(マイルストン)を分割して立てることが多い。

そうやって、目標設定をやっていくと以下のような目標の階段(ステップ)ができあがる。

まずは目の前にある目標を達成するために様々な取り組みをおこなう。その中で、常に変化する理想と現状、それらの差分を踏まえて、目標を再設定したりする。これらを繰り返しながら、最初にたてた「最終的に達成したい大きな目標」の達成に向かって進んでいく。

だけど、なんだかそれを愚直に繰り返しているだけだと、なかなか最終的に達成したい大きな目標にたどり着くのは難しそうだと、最近思うようになった。


たまたま昨日、5年前に自分が書いた記事を読んだ。以下のような内容が書いてあった。

最初は壮大な夢や目標を掲げていた人でも、時間が経つにつれて、次第に目の前の問題をこなすことで精一杯になってしまう。

「世界を変える」と言葉にして目指していたのに、気がついたら「プロジェクトの納期を守る」ことに目標がすり替わってしまっている。みたいな。

何も考えず、何もせずに放っておいたら、スコープの縮小は避けられない。

どんどん視野が狭くなり、視点が低くなる。目指していたものが何だったのか忘れる。意思決定に軸がなくなる。プロダクトやチームが迷走する。手段が目的化する。思ってたものとは違うものが完成する。 気づきメモ - 「濱口秀司の作り方」を読んだ | kadoppe.com

スコープは無意識のうちにどんどん縮小していく。5年後の目標を目指していたはずが、気がついたら今月の目標を達成するために必死になっていて、5年後の目標がなんだったか、すっかり忘れてしまう。忘れてしまうまではいかなくても、今やっていることの延長線上に、5年後の目標が達成された世界が存在するかどうか、本当にそこに繋がっているのかどうか、どんどんわからなくなってくる。

次第に何人かがそういう事実に気づき始める。でも、まずは目の前のことに集中して取り組むことが大事だということで、なかなかその事実に触れようとしない。結果として、1年経ったあとも、2年経ったあとも、5年後の目標は5年後の目標のまま。5年という時間の長さは一向に埋まってない。

なんてことが無意識にやってるだけと簡単に起きてしまう。それは避けたい。

本気で5年後の目標を達成したいと思うのであれば、もちろん、目標をたてただけで満足してはいけない。 目の前の目標達成に真剣にとりくみながらも、定期的に物事を俯瞰的に眺めてみて、自分たちが今どこにいるのか、正しい方向にむかっているのかを定期的に見つめなおそう。

引用した記事にも書いてあるように「もし自分がこの会社の社長だったらどうするか」って定期的に考える時間をつくるのもすごくいいと思う。

どうやってスコープの縮小にあらがうかが、大きな目標を達成するために必要不可欠だ。


もう一つ。5年後の目標を達成するために、本当に「1週間の目標->今月の目標->1年後の目標」という順番で目標を達成する必要があるのか、常に疑った方がいい。

「A->B->C」 のように物事を順番に並べると、なんだかその順番通りに実行したくなるし、そうすることが素晴らしいことのように錯覚してしまう。(余談だけど、自分はゲームで遊ぶときは、順番が設定されているものは、そのとおりに実行していかないと気がすまないタイプ。サブクエストは全部やってから先に進む。)

でも、本当にその順番でしかCにたどり着けないのか、最初からBまたはCに直接取り掛かる事はできないのか、Aの次のBはスキップできないのか、ABC全部同時に取り組める方法はないのか、など。きっと、どこかにまだ見えていない経路がかくれているはず。

きっと、世の中の物事はすべて直列に並べて表現できるほどシンプルじゃないはず。自分がすべてを把握できていて、5年後の目標を達成するためにはこの順番でやってくのが唯一の正しい方法だと思っているのだとしたら、それはきっと間違いだ。いろんな道筋があるはずだが、それにまだ気づけていないだけ。

5年後の目標を達成するのは5年後じゃなくてもいい。もっと前倒してもいいはず。できるだけ最短経路で、直接最終的な大きな目標にとりかかるもっとよい方法はないのか、常に探し続けることが、大きな目標を達成するために必要不可欠だ。


まずは自分が意識して、行動や思考を変える。それが少しずつ周りの人にも伝わっていくといいな。

雑文おしまい。