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凡事をスキップするためじゃなく、凡事を徹底するためにAIを使う

凡事をスキップするためじゃなく、凡事を徹底するためにAIを使う

凡事徹底ができているからこそ、次の高い段階に進めることがある。基本をしっかりやる。当たり前のことを当たり前にやり続ける。それができて、その先にある大きな成果やアウトカムに手が届く。

頭ではそう理解しているけど、凡事徹底は大変。めんどくさい。継続するのが難しい。だから、つい楽をしたくなる。もっと短時間でいいものを作りたい。すぐにアウトカムに近いところに飛びたくなる。

これは自分の弱みでもあるし、他の人もそういう気持ちになったことはあるんじゃないだろうか。

凡事徹底とその難しさ

ここでいう凡事徹底とは、例えばこういうもの。

  • ミーティングの成果は、始まる前の準備で決まっているでも書いた、ミーティングのオーナー・参加者としての事前準備をする
  • 1on1の前に、相手の状況や前回の話を振り返っておく
  • KPIを定期的に確認し、変化の兆しを見逃さない
  • チームへの情報共有を「後でいいか」と溜めずに、こまめに出す
  • 成長のために日々内省し、学び続ける

など。他にもいっぱいあると思う。どれも特別難しいことじゃないはず。でも、なかなか継続が難しかったり、やらないかったりすることもある。

忙しいと、つい後回しにしてしまう。目の前の緊急なことに追われて、重要だけど緊急じゃないことが後回しになる。「今回はいいか」「次はちゃんとやろう」。そう思っているうちに、凡事徹底から遠ざかっていく。

AIで凡事徹底を「スキップ」したくなる誘惑

AIが使えるようになって、こういう面倒な作業を「スキップ」できるんじゃないかと思うことがある。

準備しなくても、AIがいい感じにまとめてくれるんじゃないか。議事録を読まなくても、AIに要約してもらえばいいんじゃないか。自分で考えをまとめなくても、AIに聞けばいいんじゃないか。

そういう誘惑がある。すぐにアウトカムに近いところに飛びたい気持ちが、AIによって加速する感覚。

順番を間違えちゃいけない

でも、それは順番が違うと思う。

凡事徹底を飛ばして、直接いいものを作ろうとする。それはショートカットのように見えて、実は土台のないところに建物を建てようとしているようなもの。

何かモノを作ったとして、それで終わりになることはほとんどなく、そこから何かを学び取って、次に繋いでいく必要があることがほとんどだ。土台がぐらぐらしている状態だと、学びが十分得られずに、ものを作ったことから得られるものがガクンと減ってしまう。

だから、AIを使うなら凡事徹底を「スキップ」するためじゃなく、凡事徹底を「徹底」するために使いたい。

面倒だけど大事なプロセス(=凡事)をなくすんじゃなく、それを継続できるようにAIの支援を借りる。重い腰を軽くする。準備の質を上げる。考えを整理する壁打ち相手になってもらう。継続のハードルを下げる。得られた学びを次の行動の改善に繋げる。そういったことにAIを活用して、凡事徹底によりしっかりとした土台を無理なく作る。

その土台の上で、さらなるAIによる支援で良いものを作りに行った方が、遠回りのように見えて、結果的に良いものを作る近道になるのではないか。

これから

今日、いつものルーチン的な作業をやりながら、ふと頭によぎった考えを書いてみた。

AIで楽になる部分はあっても、この凡事徹底の行為自体をなくしてはいけない。ではなくて、この行為が本当に必要なものだと考えているのなら、それをより楽に凡事徹底するためのサポートとしてAIを使っていこう。